空想と浪漫、そして、、友情『シン・ウルトラマン』

※ネタバレ注意

 

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ウルトラシリーズの話題に仮面ライダーと並べられること多いのですけど仮面ライダーよりはウルトラマンかなーって返事すること多い。

別に仮面ライダーをみて育ってこなかったわけじゃない。

ウルトラマンが好きなんですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんで?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

なんでなんだろう。。でも

 

今回のシン・ウルトラマンをみて少しわかった気がしたので感想を書きながら整理していく

 

 

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ウルトラマンが人間を守ってくれる理由」

 

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神永が「自分より小さい子供を救うために自らを犠牲にした」最初のきっかけの描写こそあったけど、ハッキリしたイベントが細々と発生する訳でもなく、ウルトラマン自身が人間をすきなんだと自覚したシーンもなかったかなとおもう。

 

ウルトラマンが人間を好きなった理由がわからない

 

空想とリアリティラインを絶妙なバランスで作り上げるシンシリーズでは、政府がどうこうだとかで、人間の汚い部分も多く取り上げられる。そんな人間をウルトラマンはどうして好きになったのか

 

 

それはウルトラマン自身もわからないんです。

わからないけどウルトラマンは助けてくれるんです

 

 

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ウルトラマンは人間のことを理解し、好きになったのではなく、わからないけど興味をもった。次第に好きになっていったんだと思う。

 

 

むしろ人間のことを理解しているのがザラブやメフィラスと言った連中でウルトラマンとは対になる存在なのだと思う。

 

メフィラスがよく「好きな言葉」と言っていた。キャラクターを印象付ける言い回しを残したかったぐらいにしか思ってなかったけど、好きを言葉にできるものたちが敵としているからこそ、好きを言葉にできないウルトラマンの中の感情が引き立つ気がする

 

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そんな「好き」を言葉にだせない不器用なウルトラマンの姿をみてゾーフィが「そんなに人間のことが好きになったのか、、」の思わされ君ほどの人がそんなに人間が好きなるなら、やめておこう、、ってなる

 

きっと宇宙にいる知的生命体はザラブやメフィラスのようなやつらのほうが多い。

でも、ここでウルトラマンが「人間が好きなんだ」とハッキリ言わないやつだからゾーフィに気持ちが届く。君ほどの人がそこまでいうなら、、ってなる。

 

とても可愛く美しくないですかウルトラマン

人間視点不思議だと思うんです。銀色の不気味な外星人が命張って人類のことを守ってくれるんです。ウルトラマンだってやろうと思えば街をボコボコにできるだろうに、そうはせず、人間を守るんです。

「なんだか、わからないけど好きだな、、」って思ったから。

 

 

 

 

そしてそれは僕も一緒なんですよ。

ウルトラマンなんで好きなの?ってきかれること多いのですけど聞かれるたびにいつもなんでなんだろうって思う。きっかけこそ入院中やることがなくてやってたテレビがウルトラマンだったから観てただったけど、なんで、ウルトラマンが好きなのかきかれていつも返事に困ってた。

 

なんか好きなんですよ。

きっとウルトラマンもそうなんだと思う。

 

ウルトラシリーズによく出るフレーズに「ウルトラマンは神ではない」というのがあるけれど、僕ら人間からしてみれば、ウルトラマンのようなとてつもない力をもった生き物が突然護ってくれるとなっては神のようにみえてもおかしくない。

でも、神なんかじゃなく人間と同じく地球を愛した生き物に過ぎず、対等な立場にある。

自分がザラブ星人に囚われる可能性を予見して手がかりを残しておいたお陰で、神永は浅見に救出されるわけですが、ここ人類を下等な存在と見てなめきっているザラブ星人と、対等な存在として見ているウルトラマンの対比になっていたなと思います

 

 

ウルトラマンは人間が好き。理由は本人もわからない。守るために命を張る。だから素敵だし、そういう部分を映像に載せることでウルトラマンの神秘性を薄め、人間と同じ仲間、友であるということを強調しているのでないでしょうか。。

 

だからウルトラマンの心の動きが観ててわからなくていいと思う。そもそも考え方も育ちも違う異星のものだし、わからなくて当然だと思う。(それでも助けてくれるから嬉しいんだよね)

 

もっとウルトラマンのことを知りたいって思いませんか?

僕は思わずパンフレット買っちゃいました笑

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ざっくり感想 

 

 

銀色の姿で登場した巨人が人間と混ざったあと赤いラインが体に入ったけど、人間の血と混ざったっていう禁忌を表現したかったのかな

最初の登場シーンウルトラマンの特徴でもある、赤いライン、カラータイマー、ジュワッチという掛け声がなくともウルトラマンだとわかるのが伝わるのすごくない?

 

 

メフィラス

 

自然な振る舞いなのにどこか不自然という絶妙な胡散臭さ。同じ「人間を演じている異星人」である神永が「無表情なんだけどどこか人間臭い」のと好対照。メフィラスが人間を分析して上辺を真似しているのに対して、ウルトラマンは人間を理解しようとしているということなんでしょうか

 

 

ゼットン

 

「全く歯が立たない」という解釈を最大限誇張して、絶望感に浸らせたのも凄かった。

これまで冷静なウルトラマンが絶対に勝てないとわかっていながら挑むのが神永に影響されたのかなんなのか、人間が混ざった感じがして胸打たれた。胸打たれてたらウルトラマンが怒涛の集中砲火を浴びてた。

 

 

 

米津玄師

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曲のタイトルがM八七ということだけど、ウルトラマンがいる光の国は本来M78星雲というところにあるという設定なのだが、数字が逆

映画をみていてもわからなかったので後で調べたら、元々はM87星雲だったのが、誤表記で広まって今に至るらしく、監督と相談しあった結果この曲のタイトルになったらしい。

そういう裏事情がすごく多い。ウルトラマンの象徴の1つともいえるカラータイマーがない理由とかゾフィーではなくゾーフィだとか。

全然知らない知識だったので興味持った人はちょっと調べてみると面白いかも

 

 

御年寄多めな客層に米津玄師を置いたのが良かったのか、流行りのアーティストの曲を聞く場がないからとても有難いという感想をよく見かけた。

当時流行した『ウルトラマン』をみてた今流行しているものに触れるこの連鎖が『シン・ウルトラマン』の1つの醍醐味でもあると思う。

 

 

 

日本

 

海外の人が1人も出ない。何故か敵は日本にしか出現しないと言ったセリフからも取れるように日本だけで完結させる意地みたいなのを感じた。

 

 

 

全体を通してウルトラマンの世界観や、知識0で見た時、なんのこっちゃわからんシーンがすごく多そうとは思った。わからないのがいいとはいえ評価をわけるポイントなんだろうな

 

1回目神永が変身し、戦い終えたあと、みんなと合流する。「いや、お前さっきまでどこで何やっていたんだ!」と思われそうなシーンやゼットンの1兆度の火を吹くという意味不明なぶっ飛んだ数字ですら愛とリスペクトを感じる。所謂興行収入とかは高望み出来なさそう。

でも、間違いなく今回の作品はウルトラマンの良さがでていた。

 

『シン・ウルトラセブン』もみたいな

 

 

それはそうとウルトラシリーズをあまり知らない人はまだ知らない作品が沢山あるわけで羨ましさったらない。    

 

 

ここで1つ(本当はもっといっぱいある)オススメ作品を紹介

 

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ULTRAMAN

 

世代を超えて愛され続けている「ウルトラマン」の2004年版リメイク。別所哲也ウルトラマンに変身するヒーローを人間味あふれるキャラクターで演じられる作品

こちらも映画なのでみやすくて面白いのかなとおもうので是非!

 

 

 

 

 

 

https://youtu.be/MDZ_TljRi1s

 

https://youtu.be/2WDjlLNpjZM

 

https://youtu.be/HafAKyydbHM

 

https://youtu.be/n52pAgIneKg